“神部”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんべ50.0%
カムベ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盛政、徳山五兵衛尉を呼んで、長篠合戦の時、鳶巣山の附城を焼立てた故智に習うべしと命じた。徳山即ち神部かんべ兵大夫に一千騎を添えて、敵の背後の方へ向わせた。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
種々の物を飾りに附け尽すによるという説がある。また一説には神部かんべの家では毎年ふるいものを取り替えず、次々に新しいものを重ねておくゆえに、多いという意味でツクスというのだとも説く。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
国々の神部カムベの乞食流離の生活が、神を諸方へ持ち搬んだ。此をてつとりばやく表したらしいのは、出雲のあはきへ・わなさひこなる社の名である。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
国々の神部カムベ乞食こつじき流離の生活が、神を諸方へ持ちはこんだ。これをてっとりばやく表したらしいのは、出雲のあはきへ・わなさひこなる社の名である。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)