“祗候”の読み方と例文
読み方割合
しこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
景陽宮の深殿しんでんは、ここかがや祗候しこうだった。出御しゅつぎょ金鈴きんれいがつたわると、ほどなく声蹕せいひつむちを告げること三たび、珠簾しゅれんサラサラと捲き上がって
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神※の※の字は音「ぎ」にして示扁しめすへんに氏の字を書く。普通に(氏の下に一を引く者)の字を書くは誤なり。祗は音「し」にして祗候しこうなどの祗なり。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
官符をかしこみ、忩然しようぜんとして道に上り、祗候しこうするの間、仰せ奉りて云はく、将門之事、既に恩沢にうるほひぬ。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)