磨澄とぎすま)” の例文
甚「此の鎌で殺しゃアがった、ひどい雨で段々のりは無くなったが、見ねえ、が滅多におちねえ物とみえて染込しみこんで居らア、磨澄とぎすました鎌で殺しゃアがった、是でりゃアがった」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それへずぶりとはすして有るは草苅鎌、甚藏が二十両に売付けた鎌を與助と云う下男が磨澄とぎすまして、弁慶へ揷して置いたので、其の鎌の処へ、屋根裏を伝わって来た蛇がまとい付き
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)