磐田いわた)” の例文
多分富士山から持って来た小石であったと、土地の人たちは思っていたことでありましょう。(遠江国風土記伝。静岡県磐田いわた郡上阿多古村)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
依田信守よだのぶもり、そこにおれ。そして佐野、豊田、磐田いわたの諸郡と、よく聯絡をたもち、敵の掛川、浜松方面の退路に備えよ」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠州えんしゅうの織物でもう一つ言い添えるべきだと思われるのは、磐田いわた郡の福田ふくでで出来る「刺子織さしこおり」であります。刺子の仕事をおりで行い、分厚な仕事着地として作られます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
大正十年頃より三四歳の娘(今の天川呉羽嬢、本名甘木あまき三枝(一九)本籍地静岡県磐田いわた見付みつけ町××××番地)を連れて各地を遍歴したるのち上京し、株式に手を出して忽ち巨万の富を作った。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
アタゴという地名は京都の北部だけでなく、これから天竜を隔てた遠州の磐田いわた郡にも有名なる阿多古がある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
静岡県方言辞典を見ると、遠江とおとうみ磐田いわた郡で、オゴナイというのは猿楽さるがくのことだとある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
(見付次第。静岡県磐田いわた郡見付町)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)