“石蓋”の読み方と例文
読み方割合
いしぶた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「三つ岩のひじくらぎょくにして一万、南谷の石蓋いしぶたに小判で八千、穴底の砂金は量ってみなければわかるまいがお祖父じいの代から二百万という云い伝えがある」
と海禪を穴の中へ押込んで、上から石蓋いしぶた整然ちゃんとして、ずうと出てきました。海禪坊主はい面の皮だ、天罰とは云いながらとう/\穴の中へ封じ殺されるように相成りました。
その時のわずかな明晰めいせきな言葉が、永久にわたしをこの世の人のかずから引き離してしまって、わたしは自分の手で自分の墓の石蓋いしぶたをとじ、自分の手で自分の牢獄の門をとじたのでありました。