石灰せっかい)” の例文
石灰せっかい赤土あかつちだけは普通のものを使うが、ふのりは使わず、その代り何だか妙にどろどろしたものや、外に二、三種の化学薬品を混入するのであった。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
けれどもぼくは昨夜さくやからよくないのでつかれた。書かないでおいたってあんなうつくしい景色けしきわすれない。それからひるは過燐酸かりんさんの工場と五稜郭ごりょうかく。過燐酸石灰せっかい硫酸りゅうさんもつくる。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
むこうは安山岩あんざんがん集塊岩しゅうかいがん、こっちは流紋凝灰岩です。石灰せっかい加里カリ植物養料しょくぶつようりょうがずうっと少いのです。ここにはとても杉なんかそだたないのです。〕うしろでふんふんうなずいているのは藤原清作ふじわらせいさくだ。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)