眼気がんき)” の例文
水もたまらぬ太刀をふりかぶッて、伊那丸の白いくびをねらいすました。——と、そのするどい眼気がんきが、キラと動いたと見えた一瞬
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、孫翊そんよくは、若年ながら大剛の傑物である。つねに剣を佩いて、眼気がんきすきも見えないため、むなしく機を過していた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だから彼の眼気がんきたるやまさに殺気のほむらで、そこの窓障子を蹴やぶるがはやいか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)