真空管しんくうかん)” の例文
りょう一のつくえうえには、電池でんちや、真空管しんくうかんや、コイルや、ヒューズや、いろんなものがならんでいるのを、友吉ともきちは、物珍ものめずらしそうにながめていました。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
ペンチに針金はりがねに電池に、それから真空管しんくうかんにジャイロスコープに、それからその不思議なモートルにクランク・シャフトに発条はつじょうにリベットに高声器こうせいきに……
多くの時間が、この装置の試験についやされた。装置には、真空管しんくうかんも取付けられ、すっかりりっぱになったところで、はじめて電気が通され、計器の針が動いた。
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)
少年たちは、門の前まで来ると、真空管しんくうかんの中へ吸いこまれるように、塔の中へつかつかとはいっていった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かんじんの真空管しんくうかん同調回路どうちょうかいろがないので、このしらべもなかなか困難であったが、しかし蜂矢探偵は、持ちまえのやりぬく精神をもって、こつこつと仕事をすすめていった。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私が呆然ぼうぜんとしていますと、今度はガチャーンと物凄ものすごい音がして、あの装置が破裂したんです。真空管しんくうかん破片はへんが飛んできました。大きな廻転盤が半分ばかりもげて飛んでしまう。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)