トップ
>
真暗三宝
>
まっくらさんぼう
ふりがな文庫
“
真暗三宝
(
まっくらさんぼう
)” の例文
仔細
(
しさい
)
あって、
私
(
てまえ
)
は、この坂を
貴辺
(
あなた
)
、
真暗三宝
(
まっくらさんぼう
)
駆下りましたで、こちらのこの縄張は、今承りますまで目にも入らず、貴辺がお
在
(
いで
)
なさる姿さえ心着かなんだでござります。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真暗三宝
(
まっくらさんぼう
)
駆け
出
(
いだ
)
した,それから土堤の半腹まで往き、はるかにこちらをふり向いたが、上から勘左衛門が手招ぎをしたら、またわイわイと言ッて一目散に駆け下りてしまッた。
初恋
(新字新仮名)
/
矢崎嵯峨の舎
(著)
……黙って切ってくれて、ふふふんと笑うと、それまで
堪
(
こら
)
えていたらしい乗客が
一斉
(
いっとき
)
に
哄
(
わっ
)
と
吹出
(
ふきだ
)
したじゃありませんか。次の停車場へ着くが早いか、
真暗三宝
(
まっくらさんぼう
)
です。
飛降
(
とびおり
)
同然。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
赤蛙
(
あかがえる
)
が化けたわ、化けたわと、
親仁
(
おやじ
)
が
呵々
(
からから
)
と笑ったですが、もう耳も聞えず
真暗三宝
(
まっくらさんぼう
)
。何か
黒山
(
くろやま
)
のような物に
打付
(
ぶッつ
)
かって、
斛斗
(
もんどり
)
を打って
仰様
(
のけざま
)
に転ぶと、滝のような雨の中に、ひひんと馬の
嘶
(
いなな
)
く声。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
宝
常用漢字
小6
部首:⼧
8画
“真暗三”で始まる語句
真暗三方