“真日中”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞日中
読み方割合
まひなか66.7%
まびなか33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真日中まひなかで、土橋にも浜道にも、人一人通りません。が、さすがに少し風が出ました。汗が引いてスッと涼しい。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
真日中まひなかに天下の往来を通る時も、人が来れば路を避ける。出会いであえばわきへ外れ、遣過やりすごして背後うしろを参る。が、しばしば見返る者あれば、煩わしさに隠れおおせぬ、見て驚くは其奴そやつの罪じゃ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もしや手毬唄の中に、こういうのは無かったでしょうか、と叔母にその話をすると、真日中まびなかにそんなものをて、そんなことを云う貴下あなたは、身体からだが弱いのです。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)