眉端びたん)” の例文
しこうしてさらに外患の眉端びたんに迫るを見たり。この内おのずから潰解せんとする社会をひきい、如何にして、猛然としてきたり迫る外患に応ずるを得んや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
皆まで聞かないうちに、曹操の眉端びたんはピンとはね上がっていた。烈火の如き怒りをふくんだ気色である。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天下をして寛政大改革に謳歌おうかせしめざりしならば、徳川幕府の命数は、既に眉端びたんに迫りきたりしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
体つきからしても、堂々たる巨漢であるし、色は小白くて、いわゆる丹唇たんしん明眸であるが、眉毛が濃くて、眉端びたんは眼じりから開いて上へねている。なかなかきつい顔なのだ。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)