“丹唇”の読み方と例文
読み方割合
たんしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
体つきからしても、堂々たる巨漢であるし、色は小白くて、いわゆる丹唇たんしん明眸であるが、眉毛が濃くて、眉端びたんは眼じりから開いて上へねている。なかなかきつい顔なのだ。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白皙秀眉はくせきしゅうび丹唇たんしんをむすんで、唯々いいとして何進の警固についてはいるが、どうもその輦の中にある上官よりも典軍の一将校たる彼のほうが、もっと底の深い、もっと肚も黒い
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)