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相濟
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あひすむ
殘金
相濟まで其方共へ
預置なり
然樣心得よと申渡されしは
天晴頓智の
裁許にして正直を
半分分て伯母御が一生の
養育料にと分ち
與へければ其座の人々大いに
感心なし傳吉どのは五ヶ年の間天下の御
膝元の江戸で
揉れた
故違うた者なり是にて
相濟上からは名主殿も御子息の勘當を
述候へば夫にて使者の役目は
相濟事なれば
假令御廊下の端御玄關の
隅にても
苦からず帶劔の出來る所にて御目に懸り度
存候なり此段御伺ひ下されと申けるにぞ戸村も此
詞に
閉口し大膳に右の次第を