相尅そうこく)” の例文
十干の本たる木火土金水の五行ごぎょうをそのまま木火土金水と有形物の名で押し通したから、火は木を焼いて水に消さるなどと相生そうしょう相尅そうこくの説盛んに、後世雑多の迷信を生じた。
小歌が火と云ったのを当てに、陰陽五行の何とかいう条下くだりを繰るに、木生火きひをしょうず火生土ひつちをしょうず、これが相生そうしょうだ、水尅火みずひをこくす火尅金ひきんをこくす、これが相尅そうこくだ、自分の性を知る方法は教えてないが
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
はなはだ冷たいものでございますから、そこで温気と寒気との相尅そうこくが出来まして、二つの気流が烈しく交流をいたしますものですから、それが寒風となって琵琶の湖水に送られる時が
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)