目標あて)” の例文
はたから注意するとなお面白がって使いたがる癖をよく知っているので、叔母は素知そしらぬ顔をして取り合わなかった。すると目標あてはずれた人のように叔父はまたお延に向った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これという目標あてもなかったが、探し出すために貝十郎は、こうして城を出たのであった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
途端、目標あてを外れた銀貨はチチンと小石に衝突あたつて、跳返はねかへつて、囘轉まはつてベタリ。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)