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皆済
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かいさい
ふりがな文庫
“
皆済
(
かいさい
)” の例文
「百両のお金がございましたらせめて当座の借金だけでも
皆済
(
かいさい
)
することが出来ますのになあ」
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「タイムスはたしかだが、僕のはすこぶる
不慥
(
ふたしか
)
だよ。これからがいよいよ巧妙なる詐偽に取りかかるのだぜ。よく聞きたまえ月十円ずつで六百円なら何年で
皆済
(
かいさい
)
になると思う、寒月君」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
野原の土地は坪二十五円以上となり、
皆済
(
かいさい
)
して、主家と土地五十坪のこったそうです。御安心でしょう。富ちゃん
先
(
せん
)
の手紙で、嫁をとってもやって行けると強調していたが、どうかしら。
獄中への手紙:06 一九三九年(昭和十四年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
人の世話で
頼母子講
(
たのもしこう
)
を
拵
(
こしら
)
えて
一口
(
ひとくち
)
金二朱
(
きんにしゅ
)
ずつで何両とやら
纏
(
まと
)
まった金が出来て一時の用を弁じて、その後、毎年幾度か講中が二朱ずつの金を
持寄
(
もちよ
)
り、
鬮引
(
くじびき
)
にて満座に至りて
皆済
(
かいさい
)
になる
仕組
(
しくみ
)
であるが
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
いかな見え坊の細君もここに至って
翻然
(
ほんぜん
)
節を折って、台所へ自身出張して、飯も
焚
(
た
)
いたり、水仕事もしたり、
霜焼
(
しもやけ
)
をこしらえたり、
馬鈴薯
(
ばれいしょ
)
を食ったりして、何年かの後ようやく負債だけは
皆済
(
かいさい
)
したが
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“皆済”の意味
《名詞》
皆済(かいさい)
支払いや物品の納入を全て完了すること。
(出典:Wiktionary)
皆
常用漢字
中学
部首:⽩
9画
済
常用漢字
小6
部首:⽔
11画
“皆済”で始まる語句
皆済目録
皆済相成候事