“登子”の読み方と例文
読み方割合
とうこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして行く谷水を見ていると、かつての年、妹の登子とうこが足利家へとついだときの白い姿や、あの夜のさかんな庭燎にわびやらがふと目に浮ぶ。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここへ、下向げこういらい、細川和氏が「——急務第一の任」とばかり、八方手をつくしていたのは、主君高氏の夫人、登子とうこかたの捜査だった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし母の清子は康永こうえい元年の十二月に病歿しており、妻の登子とうこむすめの鶴王(頼子ともいう)は丹波へ難を避けさせておいたのでここにはいない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)