異様ことやう)” の例文
旧字:異樣
「建治弘安の頃は祭の放免のつけ物に、異様ことやうなる紺の布四五端にて馬を作りて、尾髪には灯心とうじみをして、蜘蛛のゐ描きたる水干につけて、歌の心など云ひて渡りし云云」
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
法味を永遠に楽ませ玉へ、と思入つて諫めたてまつれば、院の御霊は雲間に響く御声してから/\と異様ことやうに笑はせ玉ひ、おろかや解脱の法を説くとも、仏も今はあだなり、涅槃ねはん無漏むろうけがはじ
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)