男鹿おが)” の例文
秋田県でも男鹿おが半島ではフクログと呼んでいる。何かそれ相応の文句があったのであろうが、私はまだ聴いておらぬ。東北でまた梟のことを
男鹿おが半島あたりでは、男が沖へ出たあとを、女ばかりの消防団まで出来ている。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
閉伊へい男鹿おが島の荒蝦夷あらえびすの住んだ国にも、入れ代わってわれわれの神を敬する同胞が、早い昔から邑里を構え、満天の風雪を物の数ともせず、伊勢の暦が春を告ぐるごとに
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
夏になると茄子なすや夕顔などもこうして貯えることがある。秋田の男鹿おが地方などは、正月十五日の前夕、一晩がかりでこの塩物を大鍋に煮ておいて、正月中これを食べているという。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
羽後うご男鹿おが半島では、北浦の山王さんのう様の神主竹内丹後の家に、先祖七代までの間、代々片目であったという伝説が残っています。この家の元祖竹内弥五郎は弓箭ゆみやの達人でありました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
東北は岩手県の大部分では粃をシイタ、秋田県の男鹿おが半島などはシダといっている。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
男鹿おがの本山の柴燈堂の儀式などと、考え合わすべき古風である。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
雨乞いのためにする例は、羽後の男鹿おが半島に一つあります。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
サセドリ(トゴエ) 同郡 男鹿おが半島