申聞もうしきこ)” の例文
急ぎ礼にゆかんとて、ちとばかりの豆滓きらずを携へ、朱目がもとに行きて、全快の由申聞もうしきこえ、言葉を尽して喜悦よろこびべつ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
黄金丸はまづうやうやしく礼を施し、さて病の由を申聞もうしきこえて、薬を賜はらんといふに、彼の翁心得て、まづそのきずを打見やり、霎時しばしねぶりて後、何やらん薬をすりつけて。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)