産養うぶやしない)” の例文
きわめてはなやかなことの現われてきたのではないが、院のお心持ちを尊重して、右大臣を初めとして産養うぶやしないを奉る人が多かった。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)
七日の夜には宮中からのお産養うぶやしないがあった。朱雀すざく院が世捨て人の御境遇へおはいりになったために、そのお代わりにあそばされたことであったらしい。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
こちらはかげの場所のようになっていた所で、ただ風流な座敷が幾つも作られてある建物では、いかめしい今後続いてあるはずの産養うぶやしないの式などに不便であって
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
院をはじめとして親王方、高官たちから派手はで産養うぶやしないの賀宴が毎夜持ち込まれた。出生したのは男子でさえもあったからそれらの儀式がことさらはなやかであった。
源氏物語:09 葵 (新字新仮名) / 紫式部(著)
産養うぶやしないの三日の夜は父宮のお催しで、五日には右大将から産養を奉った。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
六条院の各夫人から産室への見舞い品、祝品はさまざまに意匠の凝らされたものであった。折敷おしき衝重ついがさね高杯たかつきなどの作らせようにも皆それぞれの個性が見えた。五日の夜には中宮ちゅうぐうのお産養うぶやしないがあった。
源氏物語:36 柏木 (新字新仮名) / 紫式部(著)