トップ
>
生生
>
なまなま
ふりがな文庫
“
生生
(
なまなま
)” の例文
老宰相は夫人が
掴
(
つか
)
まえられたことを見届けると床の板を剥いだ。床の下には
被
(
ひ
)
に包んだ悪僧の死骸があった。被には
生生
(
なまなま
)
しい血の斑点があった。
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
恐らく彼等の間に
所謂
(
いはゆる
)
天才は
少
(
すくな
)
いであらう。
併
(
しか
)
し彼等は僕等と同じ呼吸をして居る
生生
(
なまなま
)
しい現代人である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
と歌つた
小出
(
こいで
)
の林は、その頃から既に伐採されて、楢や櫟の木が無慘に伐られ、白日の下に
生生
(
なまなま
)
しい切株を見せて居たが、今では全く開拓されて、市外の遊園地に通ずる自動車の道路となつてる。
宿命
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
野蛮人のやうな
生生
(
なまなま
)
した原始的の驚きに充たされて居る。
愛の詩集:03 愛の詩集
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
そして
生生
(
なまなま
)
しい土の愛により
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
▼ もっと見る
女はそれを見るとバケツの中へ手を入れて中の物を
掴
(
つか
)
み出して投げた。それはなんの肉とも判らない血みどろになった
生生
(
なまなま
)
しい肉の
片
(
きれ
)
であった。
蟇の血
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
野蛮人のやうな
生生
(
なまなま
)
した原始的の驚きに充たされて居る。
愛の詩集:04 愛の詩集の終りに
(新字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“生生”で始まる語句
生生姜