“生乾(なまび)” の例文
原稿料なんか一文も要らん。上等の日本酒と海苔(のり)と醤油があれば宜しい。鮠(はや)の生乾(なまび)が好きなんだが、コイツはちょっと無かろうて……。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
正覚坊(しょうがくぼう)の卵みたいな、三寸玉から五寸玉ぐらいまでの花火の外殻(から)が、まだ雁皮貼(がんぴば)りの生乾(なまび)になって幾つも蔭干しになっているし、膠(にかわ)を溶いた摺鉢(すりばち)だの、得体(えたい)の知れない液体を入れた壺だの
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)