珠履しゅり)” の例文
この日、曹操は、七宝の金冠をいただき、緑錦りょっきんひたたれを着、黄金こがねの太刀を玉帯に佩いて、足には、一歩一歩燦爛さんらんと光を放つ珠履しゅりをはいていた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仔細しさいは語らずただ思い入ってそう言うたが、実は以前から様子でも知れる、金釵玉簪きんさぎょくさんをかざし、蝶衣ちょういまとうて、珠履しゅり穿うがたば、まさ驪山りさんに入って、相抱あいいだくべき豊肥妖艶ほうひようえんの人が
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)