“王若水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わうじやくすゐ50.0%
おうじゃくすい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「下谷竹町の永寳寺——こゝでは王若水わうじやくすゐ唐子嬉遊からこきいうの大幅がなくなつてゐるが、その寺の執事が、眼の色を變へて飛んで來たよ」
「今から三十年も前にあの寺に王若水わうじやくすゐの『唐子』の大幅を寄附したことがある筈ですが」
この懸物かけものは方一尺ほどの絹地で、時代のために煤竹すすだけのような色をしている。暗い座敷へ懸けると、暗澹あんたんとして何がいてあるか分らない。老人はこれを王若水おうじゃくすいの画いたあおいだと称している。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)