王若水おうじゃくすい)” の例文
この懸物かけものは方一尺ほどの絹地で、時代のために煤竹すすだけのような色をしている。暗い座敷へ懸けると、暗澹あんたんとして何がいてあるか分らない。老人はこれを王若水おうじゃくすいの画いたあおいだと称している。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)