王子みこ)” の例文
それから太平記の大塔宮だいとうのみや熊野くまの落ちの条下に出て来る竹原八郎の一族、———宮はこの家にしばらくご滞在になり、同家の娘との間に王子みこをさえもうけていらっしゃるのだが
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ここにその隼人に詔りたまはく、「今日大臣とおやうきの酒を飮まむとす」と詔りたまひて、共に飮む時に、おもを隱す大まり一七にそのたてまつれる酒を盛りき。ここに王子みこまづ飮みたまひて、隼人後に飮む。
つまぐと王子みこ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
王子みこやつこの家に隱りませることはいまだ聞かず。