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ぎよくじゆ
双無塩独の
西施と
語るは
蒹葭玉樹によるが如く、
皓歯燦爛としてわらふは
白芙蓉の水をいでゝ
微風に
揺がごとし。
常に
飄然として、絶えて貴族的容儀を修めざれど、
自らなる七万石の品格は、
面白う
眉秀でて、鼻高く、
眼爽に、
形の
清に
揚れるは、
皎として
玉樹の風前に臨めるとも
謂ふべくや
双無塩独の
西施と
語るは
蒹葭玉樹によるが如く、
皓歯燦爛としてわらふは
白芙蓉の水をいでゝ
微風に
揺がごとし。