“独美”の読み方と例文
読み方割合
どくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然るに寛保二年に正明が病んでまさに歿せんとする時、その子独美どくびわずかに九歳であった。正明は法を弟槙本坊詮応まきもとぼうせんおうに伝えて置いてめいした。そのうち独美は人と成って、詮応に学んで父祖の法を得た。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
錦橋初代瑞仙は小字せうじを幾之助と云つた。名は善郷よしさと、一の名は独美どくびあざな善卿ぜんけい、錦橋は其号、瑞仙は其通称であつた。わたくしはさきに錦橋が公文に字善卿を書したのを怪んだ。京水はこれを辨じてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)