“独人”のいろいろな読み方と例文
旧字:獨人
読み方割合
ひと50.0%
ひとり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何アに、よねさんは一人寝せときゃええさ、なア米さん、独人ひとり寝てるわのう。」と男は顔を少し突き出した。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
それでそこの魚屋の主人は米は障子を開ける前に、きっと叔父おじさんは常日いつものように笑っているだろうと思って覗いて見たが、独人ひとりで恐い顔をして庭の同じ処を見詰めていた。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
餉台ちゃぶだいは奥の間へ持って行かれたし、母が先生のそばへつききりなので彼は台所の畳の上で独人ひとりあてがわれたやっこい方の御飯をよそって食べ始めた。
(新字新仮名) / 横光利一(著)