“独逸人”の読み方と例文
読み方割合
ドイツじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは勿論独逸人ドイツじんの——或は全西洋人の用法を無視した新例である。しかし全能なる「通用」はこの新例に生命を与えた。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
このすこし向うに、十一月ごろまでいた独逸人ドイツじんの一家がいてね、それがクリスマス頃になったらまた来るからと云って、一時引き上げていったのさ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そりゃ好いが、その展覧場へ東風が這入はいって見物していると、そこへ独逸人ドイツじんが夫婦づれで来たんだって。それが最初は日本語で東風に何か質問したそうだ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)