“狂癲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうてん75.0%
きちがい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが、どうにも、できないんです、ことばではいってみても。……きょうもこれへ伺うまでは、宮中にいたのですが、人々の狂癲きょうてんぶりを
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だまれ。上司から来た調書によれば、元来汝には、時折り狂癲きょうてん発作ほっさがあるよしがしたためてある。狂気を打ちすえても、御法の殺威棒の主意にかなわん。正気の折に打ってくれよう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あのままで行くと狂癲きちがいにでもなるんではないかとふと西山は思った。とにかく夜は更けていった。何かそこには気のぬけたようなものがあった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)