ほお)” の例文
その声にふと眼がさめた時、涙は実際彼のほおに、冷たいあととどめていた。彼はそれから身を起して、かすかな榾明ほたあかりに照らされた、洞穴ほらあなの中を見廻した。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)