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焦心
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じら
ふりがな文庫
“
焦心
(
じら
)” の例文
上段に振り冠った陣十郎は、その刀を揺すぶり揺すぶり、命の遣り取りのこの際にも、大胆不敵悠々寛々一面相手の心を乱し、あせらせ
焦心
(
じら
)
せ怒らせようと、憎々しく毒々しく喋舌りつづけた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
故意
(
わざ
)
と今日は権高に振る舞い、
焦心
(
じら
)
して焦心して訊いたところ、
妾
(
わたし
)
の機嫌を
害
(
そこ
)
ねまいとしてか、ほんの
最近
(
いましがた
)
酔った口から、うかうかみんな
喋舌
(
しゃべ
)
ってしもうた……右衛門さんとは、
以前
(
まえ
)
からの約束
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
二人にとっては死は楽だ。決して決して苦痛ではない。だから死ぬのは止めようではないか。活きていて苦痛を味わおうではないか。そうして恐ろしい恋敵を、あくまで
焦心
(
じら
)
してやろうではないか。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“焦心”の意味
《名詞》
思いを焦がすこと。
気持ちを苛立たせること。
(出典:Wiktionary)
焦
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“焦”で始まる語句
焦
焦躁
焦燥
焦立
焦々
焦慮
焦点
焦茶
焦眉
焦土