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火避地
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ひよけち
ふりがな文庫
“
火避地
(
ひよけち
)” の例文
安藤坂
(
あんどうざか
)
は平かに地ならしされた。
富坂
(
とみざか
)
の
火避地
(
ひよけち
)
には
借家
(
しゃくや
)
が建てられて当時の
名残
(
なごり
)
の樹木二、三本を残すに過ぎない。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あの象は十四日の夕方まで伝馬町の
火避地
(
ひよけち
)
に飾ってあったんだが、
渡初
(
わたりぞ
)
めがはじまって、四人でそれを永田馬場まで担いで行った、……その時には、象の中に死体なぞは入っていなかった。
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
小石川富坂
(
こいしかわとみざか
)
の片側は
砲兵工廠
(
ほうへいこうしょう
)
の
火避地
(
ひよけち
)
で、樹木の茂った間の
凹地
(
くぼち
)
には
溝
(
みぞ
)
が小川のように美しく流れていた。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
秋葉
(
あきわ
)
の原の
火避地
(
ひよけち
)
。
顎十郎捕物帳:21 かごやの客
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
四谷
(
よつや
)
鮫
(
さめ
)
ヶ
橋
(
はし
)
と
赤坂離宮
(
あかさかりきゅう
)
との間に
甲武鉄道
(
こうぶてつどう
)
の線路を
堺
(
さかい
)
にして
荒草
(
こうそう
)
萋々
(
せいせい
)
たる
火避地
(
ひよけち
)
がある。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
避
常用漢字
中学
部首:⾡
16画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“火避”で始まる語句
火避