“安藤坂”の読み方と例文
読み方割合
あんどうざか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安藤坂(あんどうざか)は平かに地ならしされた。富坂(とみざか)の火避地(ひよけち)には借家(しゃくや)が建てられて当時の名残(なごり)の樹木二、三本を残すに過ぎない。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
丁度この見晴しと相対するものは則(すなわ)ち小石川伝通院(でんづういん)前の安藤坂(あんどうざか)で、それと並行する金剛寺坂(こんごうじざか)荒木坂(あらきざか)服部坂(はっとりざか)大日坂(だいにちざか)などは皆斉(ひと)しく小石川より牛込赤城番町辺(あかぎばんちょうへん)を見渡すによい。
三時の茶菓子(おやつ)に、安藤坂(あんどうざか)の紅谷(べにや)の最中(もなか)を食べてから、母上を相手に、飯事(ままごと)の遊びをするかせぬ中(うち)、障子に映る黄(きいろ)い夕陽の影の見る見る消えて、西風(にしかぜ)の音、樹木に響き、座敷の床間(とこのま)の黒い壁が
狐 (新字新仮名) / 永井荷風(著)