“ひよけち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
火除地58.3%
火避地33.3%
日除地8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祭りの赤い宵空に、夕月の映るを見ながら、竹屋河岸の酒屋の軒ばを出て、ぶら、ぶら、と火除地ひよけちの桐ばたけを、一角は、よろめいて行った。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの象は十四日の夕方まで伝馬町の火避地ひよけちに飾ってあったんだが、渡初わたりぞめがはじまって、四人でそれを永田馬場まで担いで行った、……その時には、象の中に死体なぞは入っていなかった。
四天王寺の日除地ひよけち、この間までの桃畑が、掛け小屋ごや御免ごめんで、道頓堀どうとんぼりすくってきたような雑閙ざっとうだ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)