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火膨
ふりがな文庫
“火膨”の読み方と例文
読み方
割合
ひぶく
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひぶく
(逆引き)
その煙の奥の方から本郷の方へと陸続と避難して来る人々の中には顔も両手も
癩病患者
(
らいびょうかんじゃ
)
のように
火膨
(
ひぶく
)
れのしたのを左右二人で肩に
凭
(
もた
)
らせ引きずるようにして連れて来るのがある。
震災日記より
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
嘗
(
な
)
められる方が災難さ。目隱しが低い鼻の上へずつこけて選み討ちに捕まへるんだもの、やり切れないよ。御覽よ、先刻お前さんに嘗められたお駒ちやんの頬が、
火膨
(
ひぶく
)
れになつたぢやないか
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何のそれほどご案じになることがござりましょう
火膨
(
ひぶく
)
れの痕が直りましたらやがて元のお姿に戻られますと
慰
(
なぐさ
)
めればこれほどの
大火傷
(
おおやけど
)
に
面体
(
めんてい
)
の変らぬはずがあろうかそのような気休めは聞きともないそれより顔を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
火膨(ひぶく)の例文をもっと
(3作品)
見る
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
膨
常用漢字
中学
部首:⾁
16画
“火”で始まる語句
火
火鉢
火傷
火照
火箸
火影
火焔
火桶
火光
火酒
“火膨”のふりがなが多い著者
谷崎潤一郎
寺田寅彦
野村胡堂