トップ
>
潮來
>
いたこ
ふりがな文庫
“
潮來
(
いたこ
)” の例文
新字:
潮来
それは山上の湖、これは例の『あやめ咲くとはしほらしや』の唄で
潮來
(
いたこ
)
あたりの水の上を船で𢌞つたも同じく初夏の頃であつた。
樹木とその葉:08 若葉の頃と旅
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
「先の旦那樣が亡くなつた時、支配人の孫六さんが
潮來
(
いたこ
)
からお呼寄せになつて、御親類方にもちやんと御挨拶をして家督に直りました。へエ」
銭形平次捕物控:128 月の隈
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
水郷と言へばすぐ
潮來
(
いたこ
)
を連想するほど、潮來は水郷として有名ではあるが、あやめが咲いて十二橋の袂に水樓のあつた昔はしらず、私が見た十七八年前の潮來でさへ
砂がき
(旧字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
梅の花咲きも咲かずも川舟の
潮來
(
いたこ
)
の見ゆるこの岡うるはし
長塚節歌集:1 上
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「鳶頭に聽くと、菊屋の關係の者で、恐ろしく背の高いのは、
潮來
(
いたこ
)
に居る勘當された若旦那の傳四郎ださうですよ」
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
でも、岡崎屋の若旦那が
潮來
(
いたこ
)
から歸つて來て、房州からお文を呼寄せ、嫁にする氣になつたのは嬉しいことだよ。
銭形平次捕物控:132 雛の別れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ところでお孃さん、若旦那が
潮來
(
いたこ
)
から歸らなきや、岡崎屋の血續の者といふとお前さんたつた一人だ。——この家に住んで淋しいやうなことはありませんか」
銭形平次捕物控:132 雛の別れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
矢張り
潮來
(
いたこ
)
から歸れないことになり、岡崎屋の家督は娘のお琴に婿を取つて繼がせることにし、半九郎はそのまゝ支配人として留ることに決定しかけた時でした。
銭形平次捕物控:132 雛の別れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其處へ、不意に唐紙を開けて入つて來たのは、昨日ガラツ八が
潮來
(
いたこ
)
からつれて來た
乳母
(
うば
)
のお元でした。
銭形平次捕物控:175 子守唄
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
伜は勘當されて
潮來
(
いたこ
)
に居るし、
許婚
(
いひなづけ
)
のお延は、下女のやうにコキ使はれて居るし、居候の清五郎は娘のお吉と
娶合
(
めあは
)
せさうにして、給金のない奉公人見たいに働かせるし
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さてあの翌る日は、俺が川を搜すと觸れて廻つたので、前の晩元吉に舟を出させて、目印しの場所から五百兩の小判を取出したのだ。
潮來
(
いたこ
)
で育つたお銀は、
海女
(
あま
)
のやうに川を潜る
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それが大變なんで。目黒から本所へ越して、
潮來
(
いたこ
)
へ流れて行つたのを、漸く搜し當てたは宜いが、まだ四十六だといふのに、恐ろしい
呆
(
ぼ
)
けやうで、自分の名前もろくに覺えちやゐませんよ」
銭形平次捕物控:175 子守唄
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いづれ
潮來
(
いたこ
)
から若旦那の傳四郎樣をお呼びすることになりませう」
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あれは
潮來
(
いたこ
)
生れで、人魚のお銀と言はれた大變な女ですよ」
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かき集めて見よう。若主人の半次郎は先代の主人が達者でゐる頃は、道樂が強くて
潮來
(
いたこ
)
へ追ひやられてゐた筈だ。近頃はさすがに一家の主人だから、馬鹿なこともしないだらうが、それでも一應は當つて見るがいゝ
銭形平次捕物控:128 月の隈
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
潮
常用漢字
小6
部首:⽔
15画
來
部首:⼈
8画
“潮”で始まる語句
潮
潮来
潮騒
潮時
潮風
潮水
潮吹
潮干
潮汐
潮漚