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滿干
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さしひき
ふりがな文庫
“
滿干
(
さしひき
)” の例文
新字:
満干
ああ東京の街! 右から左から、刻一刻に
滿干
(
さしひき
)
する人の潮! 三方から電車と人が
崩
(
なだ
)
れて來る三丁目の
喧囂
(
さはがしさ
)
は、
宛
(
さな
)
がら今にも戰が始りさうだ。お定はもう一歩も前に進みかねた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それが、少し
難
(
むづ
)
かしい問題であると、藤野さんは手を擧げながら、若くは手を擧げずに、屹度後ろを向いて私の方を見る。私は、其眼に
滿干
(
さしひき
)
する微かな波をも
見遁
(
みのが
)
す事はなかつた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
些と美しい女中が時々渠の室に泊るという事と、宿の主婦——三十二三で、細面の、眼の
表情
(
しほ
)
の
滿干
(
さしひき
)
の烈しい、
甚麽
(
どんな
)
急がしい日でも髮をテカテカさして居る
主婦
(
おかみ
)
と、餘程前から通じて居るといふ事は
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
滿
部首:⽔
14画
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
“滿”で始まる語句
滿
滿足
滿々
滿面
滿洲
滿潮
滿更
滿座
滿員
滿腹