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滅法
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めつぽふ
ふりがな文庫
“
滅法
(
めつぽふ
)” の例文
荒物屋のお今——今年十七になる
滅法
(
めつぽふ
)
可愛らしいのが、祭り衣裳の晴れやかな姿で、湯島一丁目の路地の奧に殺されて居りました。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眼が大きくて
滅法
(
めつぽふ
)
仇
(
あだ
)
つぽい。ほかにお舟とお小夜と言つて、十九と十七の茶汲み娘。文使ひをしたのはお玉さんと言つて十三、ちよいと可愛らしい
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「その上、
滅法
(
めつぽふ
)
カンのよい
盲目
(
めくら
)
で、
賭
(
か
)
け
碁
(
ご
)
までやるといふ位だから、目が見えなくたつて、
戸閉
(
とじま
)
りのない朋輩のうちへ、泥棒位には入りかねませんよ」
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
齒ぎれの良い調子、
莞爾
(
につこり
)
すると、
漆黒
(
しつこく
)
の齒がチラリと覗いて、
啖呵
(
たんか
)
のきれさうな唇が、
滅法
(
めつぽふ
)
阿娜
(
あだ
)
めいて見えます。
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
親孝行で氣性者で、その癖
滅法
(
めつぽふ
)
愛くるしいお秀が、
何彼
(
なにか
)
につけて近所の獨り者の噂に上らない筈もありません。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「さう言はずに聽いて下さいよ。お禮は兎も角、こいつは
滅法
(
めつぽふ
)
面白い仕事で、引受け甲斐がありますぜ」
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「なるとも、大なりだよ、字が
滅法
(
めつぽふ
)
うまいから、掛り合ひの人間の書いたのを一々突き合せりや、半日經たないうちに
犯人
(
ほし
)
が擧がるよ。番頭さん、ちよいと見せてやらうか」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「十八や十九の
滅法
(
めつぽふ
)
可愛らしいのが、寢卷で井戸へ飛び込むのも色氣がなさ過ぎるし、
過
(
あやま
)
ちにしても、
水垢離
(
みづごり
)
を取りやしめえし、若い娘が、夜中に井戸端へ行くのも變ぢやありませんか」
銭形平次捕物控:208 青銭と鍵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「作人は本所緑町の佛師又六、大した腕のある男ぢやねえが、あの普賢菩薩だけは、後光が射すやうな出來だ。その上木戸番のお倉てえのが
滅法
(
めつぽふ
)
いゝ女で、小屋は割れつ返るやうな
入
(
いり
)
ですぜ」
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何の獲物もなく八丁堀まで引揚げた平次は(目黒川に若い女の死骸が浮いた、——若くて
滅法
(
めつぽふ
)
綺麗な女だが、首を半分斬られて、
茣蓙
(
ござ
)
で包まれてゐる——)と聽くと、もう一度八五郎を
促
(
うなが
)
して
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分にお目にかゝつて申上げますつて、——
滅法
(
めつぽふ
)
美い女だぜ、親分」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その美しさも
滅法
(
めつぽふ
)
ですが、言ふ事を聞くと大の男を顫へ上がらせます。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お化け若衆の
滅法
(
めつぽふ
)
美しかつたこと、嫁仕度の大層だつたこと、それから、さう/\いざお暇をして歸らうといふ時、下女のお信を蔭へ呼んで、そつとその話をすると、何も彼も呑込んでゐる樣子で
銭形平次捕物控:272 飛ぶ若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「綺麗なことは
滅法
(
めつぽふ
)
だが、利口過ぎて氣の知れない娘だといふ話で」
銭形平次捕物控:273 金の番
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「止さないか、馬鹿々々しい。俺は今朝
滅法
(
めつぽふ
)
寢起きが惡いんだ」
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“滅法”で始まる語句
滅法界
滅法矢鱈
滅法無頼