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滅却
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めっきゃく
ふりがな文庫
“
滅却
(
めっきゃく
)” の例文
(全然この態度を
滅却
(
めっきゃく
)
する事は不可能でありますが、もし真を本位として著作に向うと、思ったよりも評価的神経は遅鈍になります)
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
摩伽羅迦
(
まからか
)
等(〔八部衆の悪神〕)が人民を害することを大いによろこんで霰や
雹
(
ひょう
)
を降らして、そうして収穫を
滅却
(
めっきゃく
)
してしまうのである。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
動くことは環境の鏡の破壊であり、環境の事情によってのみ存在させられつけている自分のようなものに取っては、それは自己の
滅却
(
めっきゃく
)
を意味するから。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「妻子には恨まれても、宗門の
滅却
(
めっきゃく
)
を
他目
(
よそめ
)
に見てはいられない。城や一族は捨て去るとも、人の道は捨てられぬ」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこでその問答の
底意
(
そこい
)
は、己れが
煩悩
(
ぼんのう
)
の心を打ち破って己れが心の地獄を
滅却
(
めっきゃく
)
するために勇気
凜然
(
りんぜん
)
たる形をあらわし、その形を心の底にまで及ぼして
解脱
(
げだつ
)
の方法とするのであります。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
忍剣は身の
危険
(
きけん
)
を知るよしもなかった。おそらくかれは、
故快川和尚
(
こかいせんおしょう
)
の
最期
(
さいご
)
のことば——
心頭
(
しんとう
)
を
滅却
(
めっきゃく
)
すれば火もまた
涼
(
すず
)
し——の
禅機
(
ぜんき
)
をあじわって、二十一日の
刑
(
けい
)
をけっして長いとも思っておるまい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“滅却”の意味
《名詞》
滅ぼすこと。滅びること。
すっかり無くすこと。また、無くなること。
(出典:Wiktionary)
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
却
常用漢字
中学
部首:⼙
7画
“滅却”で始まる語句
滅却心頭火亦涼
滅却心頭火自涼