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溝川
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どぶかわ
ふりがな文庫
“
溝川
(
どぶかわ
)” の例文
すると、すぐそばに、ひとりの男の子が、
溝川
(
どぶかわ
)
の上を棒でたたいていました。にごった水のしずくが緑の枝の上にはねあがりました。
幸福のうわおいぐつ
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
黒い
溝川
(
どぶかわ
)
と、枯れ草と、霜解けとの中に、もっそう長屋の塀が、
反
(
そ
)
っくり返っていた。百戸ばかりの牢番が住んでいる。
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは兎に角風流な気がした。が、翌朝になって見ると、潯陽江に
候
(
そうろう
)
と威張っていても、やはり赤濁りの
溝川
(
どぶかわ
)
だった。
楓葉荻花秋瑟瑟
(
ふうようてきかあきしつしつ
)
などと云う、洒落れた趣は何処にもない。
長江游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私が道端の
溝川
(
どぶかわ
)
へ飛びこまなかったら、とても助からなかったろう……悪意がないものなら、そのとき車をとめるべきだが、私が溝川へ落ちこんだのを見ながら、車を返して
あなたも私も
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
水兵のひとりは浅い
溝川
(
どぶかわ
)
へ滑り落ちて、泥だらけになって這いまわって逃げた。
半七捕物帳:40 異人の首
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
「人が、悪口に、もッそう長屋という、牢番ばかりが住んでいる棟がある。そこに、真っ暗な、紺屋の
溝川
(
どぶかわ
)
があって、西の土橋から七軒目、路地の角だよ」
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「脅かすない。てへへへ」と、わら
草履
(
ぞうり
)
の土を、枯れ草へ叩いて、青い迷走の
溝川
(
どぶかわ
)
を泣きたそうに見つめた。
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、門前の
溝川
(
どぶかわ
)
ぞいに、笠をぬいで腰を下ろしかけると、何かささやきあっていた荘丁らが来て
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
溝
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“溝”で始まる語句
溝
溝板
溝渠
溝泥
溝鼠
溝口
溝端
溝際
溝石
溝壑