“満地”の読み方と例文
読み方割合
まんち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満地まんち満天まんてんに木々の落葉おちばをふき巻くりあれよと見るまに、咲耶子は砂塵さじんをかおに吹きつけられて、あ——とまなこをつぶされてしまう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花草はなぐさ満地まんちに白とむらさきのぢん立ててこし秋の風かな
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
春月を隠した美しい金剛雲の下で、その夜、惜し気もなく犠牲にえに散らされた鮮血が、どこまで、もちの木坂満地まんちの若草をくれないにしたことか? ……。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)