満喫まんきつ)” の例文
旧字:滿喫
久助君はその爽快味そうかいみ満喫まんきつするため、大きく口をあけて、ハアーッハアーッと呼吸しながら、家まできてしまったのである。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
たまたま、戦陣から出府して、世間ばなしをいろいろうかがうと、いやもう限りもなく、世の味を満喫まんきついたす。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は、当分この船で、スリルを満喫まんきつしたいとかんがえた。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その夜は、所謂いわゆる地方文化のすい満喫まんきつした。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
春の麗かさを満喫まんきつしております。