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湯沸
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サモワル
ふりがな文庫
“
湯沸
(
サモワル
)” の例文
少しでも露西亜小説を読んだ事のある人は、あちらではどんな田舎でも、家庭のあるところには屹度
湯沸
(
サモワル
)
があるのを知つてゐるだらう。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
が、主人は銀の手のついたコツプへ、
湯沸
(
サモワル
)
の茶を落しながら、それぎり何とも口を利かなかつた。
山鴫
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
楂古聿
(
チヨコレート
)
嗅ぎて君待つ雪の夜は
湯沸
(
サモワル
)
の湯気も静こころなし
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
実際伯爵の持物にしては、少し洒落すぎてゐるが、それを見た多くの客達に誰ひとり
湯沸
(
サモワル
)
だと気がついた者はなかつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
陰気な
客間
(
ザラ
)
は
少時
(
しばらく
)
の間、
湯沸
(
サモワル
)
のたぎる音の外には、何の物音も聞えなかつた。
山鴫
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
湯沸
(
サモワル
)
のおもひを傾けて
熱
(
あつ
)
き
熱
(
あつ
)
き珈琲を掻きたつれば
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
湯沸
(
サモワル
)
は便利で、
加之
(
おまけ
)
に火持ちがいいところから、聯合軍が
浦塩
(
ウラジホ
)
に
入
(
い
)
つてから、あの界隈の
湯沸
(
サモワル
)
は段々
購
(
か
)
ひ集められて、アメリカあたりへ輸出された。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
静
(
しづ
)
かな五
月
(
ぐわつ
)
の
昼
(
ひる
)
、
湯沸
(
サモワル
)
からのぼる
湯気
(
ゆげ
)
が
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
湯沸
(
サモワル
)
の湯気の
呼吸
(
いき
)
も
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
沸
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
“湯沸”で始まる語句
湯沸器