“海津”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいづ87.5%
かいず12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海津かいづの浦に着きにけり、でいっぱいに並ぶ。「いかに弁慶」から台詞せりふの受渡し、「いざ通らんと旅衣、関のこなたへ立ちかかる」
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さらに長駆して川中島を突破し、敵の一拠点、海津かいづを抜き、附近を席捲せっけんし、少なくも信玄勢力圏の一端に報復を与えて引揚げても遅くはあるまい。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いらっしゃい。」と……水へ投げて海津かいずしゃくう、溌剌はつらつとした声ならいが、海綿に染む泡波あぶくのごとく、投げた歯に舌のねばり、どろんとした調子を上げた、遣手部屋やりてべやのおさんというのが
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)