浴主よくす)” の例文
やがて座に戻った連歌師れんがしは、玄浴主よくすの新たに温めてすすめる心づくしの酒に唇をうるおしながら、物語の先をつづけた。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
ところへ、騒ぎを聞きつけて、監寺かんす提点ていてん蔵主ぞうす浴主よくすなどの役僧などから、工事場の諸職まで、まっ黒になって様子を見にきた。たちまち門の番僧らと一つになって
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて座に戻つた連歌師れんがしは、玄浴主よくすの新たに温めてすすめる心づくしの酒に唇をうるほしながら、物語の先をつづけた。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
一山のだんにより、さっそく首座しゅそ(僧職)がその旨を、智深にいいわたす。智深は、ふくれつらだった。たとえ、化主けす浴主よくすの末僧でも、なにか僧職の端にはと期待していたらしい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや矢張り、このまま真すぐ東大寺へはいって、連歌友達の玄浴主よくすのところで一夜の宿を頼もうと、この門の形を雪のなかに見わけた途端に貞阿は心をきめた。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
いや矢張り、このまま真すぐ東大寺へはいつて、連歌友達の玄浴主よくすのところで一夜の宿を頼まうと、この門の形を雪のなかに見わけた途端に貞阿は心をきめた。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)