波折なをり)” の例文
淡路嶋かよふ千鳥、明石の浦、このそよぐすずしき風に、親子づれかへさ安しと、この日なか、波折なをり光ると、甲板かふはんに鼠出でぬと、おもしろとその影見やる。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
いく波折なをり、いく日、わたづみ、——
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
潮瀬しほぜの 波折なをりを見れば
かぎりなし千重ちへ波折なをり
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
麥の香の波折なをりのたゆた。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
かぎりなし千重ちへ波折なをり
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)