汲取くみとり)” の例文
ふくまれければ左仲は其心を汲取くみとりて大いに恐れ入り仰せの趣きかしこまり奉つり候へども先刻せんこく私しより申上候通り誠に折惡をりわるく主人主税之助事病氣に候間よんどころなく家來を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
本金貳百兩之に、數十年の利息相掛り候得ば、過分の金高に及候義に御座候得共、右等之處宜敷御汲取くみとり下、纔に貳百金丈、只利息之心持を以御肴料に差上候に付
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
森彦は弟の言うことを汲取くみとりかねるという風で、自分の部屋の内を見廻して
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)